基本の守備セオリー~ポジショニングを制し守備を制す~

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こんにちは、Kyutaです!

ベイカルブログでは野球の「知識」や「考え方」についての情報発信をしています。

草野球仲間
草野球仲間

守備をする時にスパイクの形が残っている場所や、芝がはげている場所を適当に守っているんだけど、実際にどの位置を守ればいいのか分からないんだ!

守備位置って正解がないから難しいよね!
守備位置、つまりポジショニングでホームラン以外の打球は全てアウトにできる可能性があるんだ!今回は基本的なポジショニングのセオリーを紹介しよう!

はじめに

0点に抑えたら負けることはない!

守備は「守りを備える」と書きます。
守っている選手はピッチャーの投球前にアウトが取れる最善の準備をする必要があります。

ポジショニングを制する者は守備を制する!

ポジショニングの確認事項

①リセット
⇒1球ごと状況は変化する。目の前の守備に集中する。
⇒ミスは起きる。時間は戻らないので気持ちをリセットし、次のプレーの準備を!

②状況確認

その①
  • イニング
  • BSOカウント
  • スコア
  • バッター
  • ネクストバッター
  • 天候(風・雨・芝の湿り・太陽)
その②
  • バッターの特徴と相手チームの打線の特徴
    ⇒タイミングやスイング軌道
    ⇒得意球種やコース
    ⇒苦手球種やコース
  • 相手チームのサインの特徴
    ⇒バント・エンドラン・スチール等のサイン

③相手走者の走力
⇒相手の走力によってポジショニングを微調整しよう!

④バッテリーの配球とポジショニングを連動させる。
ピッチャーのコントロールが良ければポジショニングがとりやすい!
バッテリーの配球(どうやってアウトにするか等)の意図を野手が認識しておく
バッテリーの考えの共有は必須!

【確認の順番】
①全体確認(捕手中心)
②内外・捕投内確認
③外野間・内野間で確認

 ⑤ゲームプランを事前に考える。
 ⇒9イニングで何失点に抑えたいのかでポジショニングが決まる!

主なケースの数は8×3×3=72

ランナー【8ケース】
  1. ランナーなし
  2. ランナー1塁
  3. ランナー2塁
  4. ランナー3塁
  5. ランナー1・2塁
  6. ランナー2・3塁
  7. ランナー1・3塁
  8. ランナー満塁
アウトカウント【3ケース】
  1. 0アウト
  2. 1アウト
  3. 2アウト
BSカウント【3ケース(12ケース)】
  1. 0ボール0ストライク
  2. 1ボール1ストライク
  3. 2ボール2ストライク
  4. 3ボール2ストライク
  5. 1ボール0ストライク
  6. 2ボール0ストライク
  7. 3ボール0ストライク
  8. 2ボール1ストライク
  9. 3ボール1ストライク
  10. 0ボール1ストライク
  11. 0ボール2ストライク
  12. 1ボール2ストライク
    ※12カウントは多いので3つに分類する。
    平行カウント
    バッター有利カウント
    【強い打球が飛びやすい】
    ピッチャー有利カウント
    【弱い打球が飛びやすい】

8×3×3=72全てのケースの備えをしておこう!
※同じような備えをするケースもあるので72ケースよりも少なくなります。

ポジショニング①長打ケア

相手打者、個々の特徴に応じて行う!

外野手

①頭を越えられないポジション
⇒後ろに下がる
②左中間・右中間を抜かれないポジション
⇒外野手の間を詰める
③1塁・3塁線を抜かれないポジション
⇒1塁・3塁線を詰める
⇒テキサスヒットがある場合は前進

※①②③全てはできないので自分の能力(守備範囲)や相手打者に応じて選択する。

内野手

①1塁・3塁線を抜かれないポジション
⇒1塁・3塁線を詰め、深めに守る
⇒セーフティーバントが考えられるバッター、ケースは線を詰めるだけでよい
②外野のポジショニングに応じて動く
⇒例えばレフトが左中間を守っている場合は内野は三遊間を閉めておく等

ポジショニング②各ケース

ランナーなし

このケースはランナーがいないので野手は自由に好きなところを守れます
つまり、最もアウトがとりやすいケースです。

内野手
  • 打者の特徴に応じた定位置
  • 配球に応じた定位置
  • 打者によってはセーフティーバントケア
外野手
  • 長打ケア(0アウト<2アウト)
    ※0アウト<2アウトとは
    ⇒0アウトより2アウトの方が長打ケアを強く意識!ということ。

ランナー1塁

0アウト

内野手
  • ゲッツーシフト&スチールケア
  • バントシフト
    ①確実に1アウト作戦(リスク少)
    ⇒ファースト・サードは投球前から前進せず落ち着いて1塁送球
    ②2塁でアウト作戦(リスク大)
    ⇒サードは投球前から前進し捕球後素早く2塁送球(エンドランは負け)
    ※ファーストが2塁でアウトを狙う場合はセカンドが1塁ベースに牽制に入るなどのトリックプレーが必要!
  • ヒットエンドラン
    ⇒ショートは打者のインパクトまで守備位置で我慢!
外野手
  • 長打ケア(0アウト<2アウト)
    ⇒長打がでると1失点である!
    ⇒0アウト1塁3塁にもしたくないので後ろに下がりすぎ注意
    ※打者や状況に応じたポジショニングを選択

1アウト

内野手
  • ゲッツーシフト&スチールケア
  • バントシフト(1アウトは少ない)
    ⇒ファースト・サードは1塁送球
    ※基本的にリスクを負って2塁は狙わない。
  • ヒットエンドラン
    ⇒0アウトより1アウトの方が多い傾向
外野手
  • 0アウトと同じ。

2アウト

内野手
  • 定位置
  • ショート、セカンドのどちらか(打者、配球で判断)はスチールケア
    ⇒2アウトからのスチールは多い
    ⇒ランエンドヒットもあることを準備
    ※打者のインパクトまで守備位置で我慢!
  • セーフティバントケア
外野手

長打ケア
⇒長打がでると1失点である!
⇒2アウトなので最優先で失点を防ぐ長打ケアを心がけよう!

ランナー2塁

0アウト

内野手
  • バントシフト
    ①確実に1アウト作戦(リスク少)
    ⇒ファースト・サードは投球前から前進せず落ち着いて1塁送球
    ②3塁でアウト作戦(リスク大)
    ⇒ピッチャーは投球後すぐ3塁線側にダッシュし捕球後素早く3塁送球
    ※サードとピッチャーの連携が重要
    ⇒ファーストは投球前から前進し捕球後素早く3塁送球
  • ショート、セカンドの2塁ランナー牽制が重要!
    ⇒リードをさせないようにし、進塁を防ぐ!
外野手
  • 基本は定位置
    ⇒0アウトでは2塁ランナーは無理して回らない!

1アウト

内野手
  • スチールケア(ノーマーク禁物)
    ⇒1死になると多くなる傾向
  • セーフティバントケア
    ⇒落ち着いて2アウト3塁を作る。
  • ショート、セカンドの2塁ランナー牽制
    ⇒リードをさせないようにし、進塁を防ぐ!
外野手
  • 試合序盤は定位置やや前
    ⇒強い打球の場合はホームで刺せる位置
  • 試合終盤(接戦時)は必ずホームで刺せる位置

2アウト

内野手
  • ショート、セカンドの2塁ランナー牽制
    ⇒リードをとらせないようにし、1ヒットでのランナーの生還を防ぐ! 
外野手
  • 試合状況によるが、基本は必ずホームで刺せる位置

ランナー3塁

0・1アウト

内野手
  • 前進守備
    ⇒3塁ランナーの走力やチームの特徴で前後する。
  • セーフティスクイズケア 
    ⇒バントの構えの瞬間ピッチャー、ファースト、サードはプレス!
    ⇒セカンドは1塁、ショートは3塁にベースカバー
  • スクイズはピッチャー前以外は1塁に落ち着いて送球
外野手
  • 長打ケア(0死<2死)
  • 1点勝負の場合
    ⇒ポテンヒットの可能性など考え、最もアウトが取れる位置

2アウト

内野手
  • ランナー無しと同じ。
外野手
  • 1点勝負の場合はポテンヒットの可能性など考え、最もアウトが取れる位置

ランナー1・2塁

0アウト

内野手
  • バントシフト
    ⇒サードは1塁送球(ピッチャーとの連携が重要)
    ⇒ピッチャー、ファーストは1塁か3塁へ送球
    ※フォースプレーなので3塁を狙いやすい!
  • 牽制
    ⇒リードをさせないようにし、進塁を防ぐ!
外野手
  • まずは1塁ランナーか2塁ランナーのどちらを優先して守るかを決める。
    ①2塁ランナー優先の場合
    ⇒定位置(2塁ランナーは無理して回らないため)
    ②1塁ランナー優先の場合
    ⇒長打ケア

1アウト

内野手
  • ゲッツーシフト
  • セーフティバントケア
  • ショート、セカンドの2塁ランナー牽制が重要!
    ⇒リードをさせないようにし、進塁を防ぐ!
外野手
  • 2塁ランナー優先時
    ⇒試合の序盤は定位置やや前(強い打球の場合は刺せる位置)
    ⇒試合の終盤は必ず刺せる位置
  • 1塁ランナー優先⇒長打ケア

2アウト

内野手
  • 定位置 
  • ダブルスチールケア 
  • セーフティバントケア
  • ショート、セカンドの2塁ランナー牽制
    ⇒リードをとらせないようにし、1ヒットでのランナーの生還を防ぐ! 
外野手
  • 2塁ランナー優先
    ⇒ホームで刺せる位置
  • 1塁ランナー優先
    ⇒長打ケア

ランナー2・3塁

内野手

ランナー3塁と同じ

外野手

ランナー2塁と同じ

ランナー1・3塁

内野手にとって最も難しいケース
何失点以内に抑えたいか考えて、判断していこう!

内野手は以下の3種類から選択!!

①ランナー3塁の時と同様(1塁ランナーは無視)
②ランナー1塁の時と同様(ゲッツー成功時のみ0失点)
③中間守備(打球によって判断する)

0アウト

内野手
  • 基本的に②
    ⇒大量失点を防ぐ
  • 1点勝負の時は①
外野手
  • 長打ケア(0死<2死)
  • 1点勝負の場合はポテンケアを含め、一番アウトが取れる位置

1アウト 

内野手
  • ③か②を選択
    ※③ができないチームは①
  • セーフティスクイズケア
    ⇒バントの構えの瞬間ピッチャー、サードはプレス!
    ※1塁ランナーのスチールがあるのでファーストはインパクト後!
外野手
  • 長打ケア(0死<2死)
  • 1点勝負の場合はポテンケアを含め、一番アウトが取れる位置

2アウト

内野手
  • 定位置
  • ダブルスチールケア
外野手
  • 長打ケア(0死<2死)
  • 1点勝負の場合はポテンケアを含め、一番アウトが取れる位置

ランナー満塁

0・1アウト 

内野手

以下の3つから状況に応じて選択
①前進守備(フォースプレーになるのでやや後ろに守る)
②セカンドゲッツーシフト
③中間守備
⇒ボテボテの打球はホーム、早い打球はゲッツー!

外野手
  • 優先ランナーを決めて選択
  • 基本的にランナー2塁と同様

2アウト

内野手
  • 定位置
  • 2塁へ牽制
    ⇒リードをとらせないようにし、1ヒットでのランナーの生還を防ぐ!
外野手
  • 優先ランナーを決めて選択
  • 基本的にランナー2塁と同じ

おわりに

野球というスポーツは得点を競う競技です。
人間が得点になるというのも野球の面白さですよね!
何本ヒットを打たれても、何個エラーや死四球を出しても
0点に抑えれば負けないスポーツです。
是非皆さんもポジショニングの意識を高めて
守備をしてみて下さい。

ポジショニングに答えはありません!
その時にできる最善を尽くしましょう!

少しでも皆さんの力になれれば幸いです。ありがとうございました。

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